チョークアートは、チョークアート用のボードに描くのが一般的ですが、布地にも描くことができます。
(布張り手帳の表紙にオイルパステルで描いたポピーの花)
オイルパステルが「のる」条件
チョークアートが市販の黒板に描けない(綺麗に色がのらない)のは、表面がスベスベだからです。
表面に引っかかりがある=ザラザラしてれば、オイルパステルがのり、チョークアートが描けます。
この条件で考えると、布地も表面に凹凸があるので、絵が描けることになります。
指では混ぜないこと
布地にオイルパステルがのるのは確かですが、問題は、ブレンディング(色を指先で混ぜる作業)が綺麗にはできないということです。
なので、布地に描く際は、「混ぜない」ことを前提に図柄や色を決めましょう。
(布地の上でもブレンディングで絵を描きたい場合は、その布地にチョークアート用ペイントを塗布することで、ボード上のようにブレンディングすることが必要になります。)
細かな表現には向きません
布地の目の粗さにもよりますが、チョークアート用ボードよりは粗いため、小さな絵や細かなモチーフを描くことには向きません。
また、消しゴムで消すと汚れが広がってしまうことがあるので、修正もできないと思ってください。
(布地の色に合わせて、パステルで塗りつぶす修正は場合によっては可能かもしれません。上記のポピーも茎の部分を100番のパステルで塗りつぶし修正をしました。よく見ると分かりますが、気になるほど目立ちません)
表面加工は筆でニス塗り
チョークアートは、アクリルラッカースプレーをかけて仕上げることが多いですが、布地なので、ニス塗りがおすすめです。
スプレーコーティングでも可能ですが、布地全体が硬く固まってしまい、曲げたりし辛くなる点にご注意ください。
布にチョークアートを描く方法
今回は、布張りの手帳に描いてみます。予め透明カバーが付いているので、描いた絵が擦れたりせず、日常使いできる点がいいですね。
(最初に普通の鉛筆で軽く下絵を描きます)
(パステルで描くだけで色を塗ります。色は指で混ぜません。
グラデーションにしたい個所は、パステルの先で軽く触ると馴染みます)
(筆でアクリルニスを塗りました。赤丸部分は、ニスがはみ出た箇所ですが、然程目立ちません)
(元々付いていたカバーをかけて完成)
制作時間:10分(花の大きさは直径5cm程度です)
仕上げ:アクリルニス2度塗り